マンガ「模型工作教室」に思うこと


 前回紹介した「模型工作教室」を再読して感じたことから。
 さて、内容ですが模型全般の工作や楽しみ方のノウハウをマンガで解説した物でいわゆる「学習マンガ」の1ジャンルといえます。
 ページ構成はプラモデル4、飛行機模型3、鉄道模型2、工具・その他1と言う比率で鉄道模型は20ページ程度のボリュームに過ぎません。

 今回読み返してみて「あら、こんなに薄かったっけ?」と拍子抜けした位です。
 ところが各項目が要領よくまとめられ文章と画の組み合わせも巧みな為情報量が非常に多い(それでいてぱっと見そう感じさせない)事に驚かされます。

 昭和46年ですからメインは16番なのですが当時としては異例なほどNゲージもよく取り上げられています(ちなみにZゲージの登場はこの翌年)
 専門誌でも取り上げないプラモ機関車やモノレール・ロープウェイ、更にはスロットレーシング(昔流行っていたレースカーモデル)のパーツでオモチャの鉄道モデルを自走化させるなんてのまであって俯瞰で鉄道模型の世界を捉え、かつ「やってみたい」と言う気にさせてくれる希有な入門書といえます。
 これにはプロの漫画家集団が漫画家として「まず読ませるマンガを」という姿勢で書いている事が大きく作用しているのではないかと思います。

 鉄道模型漫画と言うのはまずその大半が「マニアの内輪受け」しか意図していない物が多い(この体質は昔も今も変わりません。現に本書の正統な後継者としてのマンガがこれまで出ていない事でも分かります)こうした子供を含む入門者へのガイドとしてきちんと機能した一冊が是非必要と思います。
 
 鉄道模型でさえこうでしたから(おそらく書き手が趣味にしていた?)飛行機模型などはもっともっと濃い展開で紙飛行機からUコン、ラジコン、ラムジェットから熱気球までと凄い事になっていました。
(むしろ書き手は飛行機模型に力を入れている印象です)
 又、プラモデル関連はテクニック的に今でも通用する物が多く、プラキット主流のNゲージャーにも参考になりました。

 この本、何とか改訂版か復刻されないものでしょうか。


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