カツミのED70に思う「ムカシの16番」のこと


 今回は16番の入線車のはなしです。
 カツミのED70とPOWER MODELブランドの入替用スイッチャーという何考えてるんだかわからない組み合わせです。

 共通点を強いてあげれば「中古屋で安く買えたそこそこな小型機」といった程度でしょうか。
 スイッチャーの方は後回しにすることとして今回はED70のはなしをば。

 ED70はNでも持っていない機種ですが、ED61を赤く塗って屋上機器をにぎやかにさせたといった趣で(とはいえルーバー配置なども違うので側面から見れば全く違う機関車である事が分かります)結構個性的なロコであります

 さて、このED70は実は私にとっては初めての16番ブラスモデルです。
 16番の日本型ブラスモデルと言うと高価なイメージがあったのですが、今回のそれは先月のKATOC56よりも更に安価で購入できました。

 車体の質感はブラスならではですが昔のNだと印象重視でディテールは殆ど省略されるところですがそこは16番。ディテーリングもそこそこついていますし、走行もほぼ問題ありません。
 ありがたいことにカプラーがマグネマティックに交換してあります。

 意外だったのはワイパーまで付いているのに窓にガラスが無かったことです。後から透明プラ版でもつけてみようかと思います。

 ところで以前触れたことがありますが、40年近く前にカツミ模型店のカタログを買った事があるのですが(おそらく70年代前半位の発行ではないかと思います。これについてはいずれ触れるつもりです)そこの電気機関車のラインナップにEF60、EF70と並んでこのED70が掲載されていました。
 説明書きがすごい。

 「この機関車のために作られた14㎜スポーク車輪、細密性を誇るダイカスト製台車、強力が定評のDV18系モーターを搭載、新方式のインサイド連動ギアなど走行・牽引力ともに抜群となる要素が集約された優れたメカニックの機関車です。」
 「車体はエッチング技法を惜しむことなく駆使した高級プレス加工、屋上に並ぶ交流機独特の高圧碍子群、床下機器にいたるまで十分手をかけた高級細密模型です」
 「現車同様、強出力を望まれる方は2個モーター搭載機をおすすめいたします」

 ・・・まるでクルマかオーディオアンプの広告のノリを思わせるあおり文句です。改めて読み返すと先日のボークスDD54のそれよりもインパクトは感じます(笑)
 この辺り、昭和40年代を感じました。

 実はこのED70を見た第一印象が「初めてみるモデルなのに妙に懐かしい」でした。天賞堂の店頭でこれより精密な16番モデルを見てもこういう感じは得られなかったのでやや不思議に思っていたのですが・・・
 ですがこのカタログを見て合点がいきました。

 思えば私がNゲージを始める以前(大体昭和40年代)は模型店で見る「テツドウモケイ」というとショーウィンドーの中に飾られているブラスモデルの機関車や電車というのが通り相場でした。
 今思えば細密度では今のNより劣り、室内にインテリアは無く無骨なモーターが車内に丸見え状態という代物でしたが小学生くらいだった私にはまさに垂涎の的ではありました。
 ディテーリングやその他の粗はさておいて当時の車両模型の魅力の一端は「ブラスモデル特有の質感」にあったのではないかと思います。
 プラのような肉厚感がなくペーパーモデルのような華奢さも無い「肉は薄いけど強度はありそう」な車体の質感は当時は16番のモデルでしか味わえない世界だと思います。
 してみると、あの頃は16番完成品にも独特の「素朴さ」があったということでしょうか。

 今回のED70は製造時期的にその当時のモデルであり、子供の頃に感じた魅力を最もよく感じさせるモデルと思います。
 これに比べるとKATOや天賞堂の16番が愛想なく見えるくらいで(精密さでは圧勝しているのですが)

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