大レイアウトを考える・「16番の組み立て式レイアウト」に学ぶこと


 久しぶりに大レイアウトのプランニングで感じたことを。金と暇が無い時はこういう夢想をするに限ります(笑)
 大レイアウトのトラックプランを考察するときにもう一つ見落とせないのが昭和30年代から40年代後半くらいまでの16番組み立て式レイアウトのそれです。

 TMSのバックナンバーなどでチェックしているのですが昭和30・40年代のこの種の組み立て式レイアウトはそれ以降の物と比べてかなり考え込まれて設計された物が多く固定式レイアウトの設計でも参考になる部分が多々あります。

 その理由として
  1)エンドウの金属道床レールの発売前の時期の物なので市販の引き抜きレールや組線路を使わざるを得ず、設計や製作に手間は掛かるものの、決まったカーブ径に縛られず緩和曲線や変則的な大カーブが取り入れやすかった。
  2)クラブの共同所有の物が多い為設計の段階で各メンバーの要望をある程度取り入れて作っているので独りよがりなトラックプランが少ない。単純に見えるトラックプランでも見た目の面白さにも気を配っている。
  3)個人所有の組み立て式レイアウトでも、以前固定式のレイアウトを手掛けた人が設計しているケースが多く、固定式レイアウトでの反省点が生かされている事が多い。
    特に固定式の小レイアウトを作っていた人はその反動からか、長編成の走行風景が様になるトラックプランを選択している事が多い。
  4)実際の運転のしやすさにもかなりの配慮が払われ個人が頭の中だけで考えたプランよりも実際の運営上でトラブルが少なくなるようになっていること。
  5)組み立て式と言う性質上、シーナリィに凝る事が不可能だったせいか、線路の配列そのものにプライオリティが置かれた、「見た目に美しい」プランが多いこと

 等が考えられます。皮肉な事にエンドウやユニトラックの組線路、NのTOMIXの登場はレイアウト作りの敷居を下げる上での功績は大きかったのですが自由なトラックプランの設計の上では却って幾何学的な線路配置になりがちにさせてしまった側面が残る事は否定できません。

 これまで読んできた組み立て式レイアウトの記事の中で特に感心したのは
 TMSの68年10月号掲載の荒崎良徳氏の組み立て式レイアウト
 レイアウトモデリング所収の川端末男氏のもの
 レイアウト全書所収のRRR

 などです。この他にもいくつかあるのですがいずれも多少の欠点こそあれ一定水準以上の線路配置であると思います。
  何れも一見単純なエンドレスを基本にしています完全な小判型や真円形を避けていること。線路の高低差やカーブ径の設定複数のエンドレスの組み合わせ方の巧みさでメーカーのレイアウトプランにないリアリティのあるトラックプランになっている点が注目されます。
 私ももし将来大レイアウトを手掛ける事になるならぜひ取り入れたいと思わせるプランニングでした。

 実際組み立てレイアウトから線路を使って固定レイアウトに移行したケースも少ないながら存在しますが、優れた組み立てレイアウトのプランを固定式に移行するのは逆の場合に比べて悪くないやり方と思えます。

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