大レイアウトを考える・スイッチバックのレイアウト

 今回は誌上などで私の記憶に残るレイアウトの話を中心に。

 40年近く前に鉄道模型を始めたタイミングでは摂津鉄道や雲竜寺鉄道などの古典的な傑作レイアウトをレイアウトモデリングやテクニックなどで目にする事はあってもリアルタイムでの最新レイアウト、それもNゲージで目を引く物はあまりありませんでした。

 Nのレイアウトで初めて私の関心を引いたのは75年TMS発表の「河内鉄道蔓城線」、そして当時買い始めた「とれいん」掲載のスイッチバックのレイアウトでした。
 後者の方は高校の鉄道研究会の展示用の物でしたが「立野のスイッチバックをできるだけ実物通りに再現する」事を目標に作られた物です。

 これのどこが私の目を引いたかと言うとそれまでの個人所有や運転会用の組み立てレイアウトと異なりシーナリィにたっぷりとスペースを取り、地形の起伏が雄大に再現されている点にありました。
 同様に駅構内も実物準拠の実に広々としたものでこれも感心した事のひとつです。

 このレイアウト、そうした点を別にすればレイアウトとしての作りは大雑把な部類に入ります。
 樹木は構内に生えていた植木の枝を切り出してラッカーで着色した物ですし田圃は細かく切った足ふきマット、建物類は当時市販の建造物がなかった事もあってペーパーの工作だったりします。

 ですがそうした粗を超越してこのレイアウトが魅力的に感じられたのはひとえに総体としての地形と線路配置の雄大さ、これに尽きます。
 正確な規模が触れられてはいないのですが恐らく畳2枚半から3枚分は使っているのではないでしょうか。

 表現したい物、見せたいものが明確でその目標に迷いなく一直線に作っている事が良く伝わってきた事がこのレイアウトの魅力の全てとすら思えました。

 それと、他の「大レイアウト」に比べて線路と風景の比率が極めて小さいのは今見ても新鮮に映るポイントと思います。
 実際の鉄道が「地形主・線路はそれに従属する存在」である以上当たり前といえばそうなのですが大レイアウトでなければ出来ないリアリティの表現として注目したいところです。

 いずれにせよこのスイッチバックは私にとって大レイアウトを考察する上で忘れられないベンチマークのひとつと言えます。

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