381系と「やけた線路の上の死体」


 「まず特急なのに妙に車内が窮屈なんです。椅子を向かい合わせにすると膝がくっつきそうになるんです。さして足の長くない4人なのにね」
 「あと座席の背もたれに手すりが付いているんです。バスじゃあるまいし特急電車でああいうの初めて見ました」
 (中略)
 「もうひとつ、妙な事に気が付いたんです。この電車『屋根にパンタグラフしか載ってない』」

 これは先日短編集を上梓された有栖川有栖のデビュー作「やけた線路の上の死体」の一節をうろ覚えで思い出して書いたものです。
 この一遍は鮎川哲也の鉄道ミステリ選集で初読し、その溌剌たる筆運びにしびれて以来、新作が出るごとに読ませていただいているシリーズでもあります。
 上記の短編集にもこの作品は採録されていますが初出時に比べかなり筆が入っています(初期のバージョンと併せて読んでも結構楽しめますがトリック自体は変わりません)

 それはさておき、この作品では381系電車が大きな役割を占めています。ダイヤグラムアリバイと異なり車両そのものをトリックに使った鉄道ミステリというのはそう多くはありません。
 言い換えるなら今ならともかくあの当時は「381系でなければ成立しない」作品でもありました。
 そんな所も私が好きなポイントなのですが。

 この短編集が呼んだのかどうかわかりませんが先日KATOの381系の中古が入線しました。
 381系はすでにTOMIXからも出ていますがKATOの場合「振り子機構の再現」という大きなアドバンスがあります。
 なにしろこればっかりは走らせれば一発でわかる特徴ですし。

 さっそくクレイドルレイアウトのカント付きファイントラックを試運転させましたがユニよりやや強めのカント角もあってか「今にもひっくり返りそう」な位に傾きます。
 以前のE351系ではカーブからの立ち上がりで時折車輪が浮き上がったり脱線する傾向があったのですが、後発モデルのせいかその辺りはかなり調教された印象でした。

 これなら「やけた~」のトリックの実験も実行できそうです。
(鉄道ミステリに詳しい方ならどんなトリックかは見当がつくと思います。そう、「アレ」です)
 但しこちらの381系は「しなの」しかヘッドマークがないので厳密な再現ではありませんが)

光山鉄道管理局
 HPです。

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