鉄道模型と走りのはなし


 前回の続きです。

 先に触れた天●堂のモデルはC58にせよ今回のC52にせよ走行性は非の打ちどころのないスムーズさを持っています。
 スローの効きも一級品ですし加速の滑らかさときたら蒸気機関車というより例えればV12気筒エンジンの高級車並み(笑)です。

 では「それらのモデルを日常的に運転して楽しむか」というと躊躇してしまう。
 むしろ同じC58でも現在レストア中の30年前のモデルの方なら走りに難があってもガンガン走らせるだろうという気がします。
 Nのモデルでもそれは同じで細密すぎて繊細な高級品よりも鉄コレを毎日出勤前の数分間走らせる方が私の性に合っている気がします。
(いや「気がします」がやたら多い文ですね)

 かつて有名な自動車趣味のライターが鉄道模型趣味を紹介する本を書いた時にその趣味のアダルト性を表現する例えだと思うのですがこういう言い方をした事があります。
「HOの模型は運転を楽しむだけではなく『飾って眺めて楽しむ事もできる』」と。
 現状は全く逆で『走らせる事も出来る戸棚の飾り物』の方がしっくりくるケースが多いと思います。

 私などはNゲージからこの趣味に入りましたし、この趣味に引きずり込んで下さった(笑)元機関士の親類などは16番でも車両工作が主でそれが例えなげしの上の直線を行ったり来たりするものであっても「走らせる模型」である事だけは外さなかった方でした。
 そういう目からするとどうしても違和感が拭えません。

 ここで告白。
 天●堂の新製品のC11。
 実はこれは新製品が出たら買うつもりで1年前から貯金を始めていました。
 ですが今年の春、中古ショップで形態の酷似したドイツのタンク機を見つけ購入して走らせた途端一気に購入熱が冷めてしまったのです。
 この機種は色が青いとか輪芯が赤いとか純粋主義者の目からするなら唾棄されかねないものでしたが走行性はC58と大差なくダイカストと真鍮パーツの組み合わせのボディの細密感も殆ど引けを取りません。
 しかも素材のせいか多少手荒に扱っても大丈夫に感じる信頼感(これは細密ブラスでは感じにくいところでもあります)
 これで中古とは言え6000円でした。

 前のC58の時も感じたのですがディテーリングが繊細すぎてお座敷走行ですら砂撒き管を引っかけそうなモデルでNのC11やこのドイツのCタンクと同じ楽しみ方ができるだろうかと思えたのです。

 この機関車を扱って思うのは同じモータと走行装置を備えながら「飾り物として10年間棚の上でぽつねんとしているのと3年しか使わなくても毎日運転されている大人の玩具ではどっちが幸せだろう」という事でした。
 実はNゲージの場合そこまでの気持ちになる事は少ないです。
 皮肉な事に多少の高級機でも「小さすぎて飾るには貧弱だから」という抜きがたい理由からですが。
 そのおかげで走らせるには躊躇をあまり感じない。そしてこの走らせることこそが鉄道模型のプライオリティの重要なひとつと感じているからです。 

 件のC52ですが私のできうる限り走りを楽しみたいと思います。
 例え幼稚だおもちゃだと言われようとやはり飾り物で終わるよりは私も、C52にとってもそれが幸せだと思いますので。

追記
 本日当ブログの訪問者数が42万を超えました。こういうストライクゾーンの無闇に狭いブログですが今後ともよろしくお願いします。

光山鉄道管理局
 HPです。

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