HOスケールのホームのはなしその1

 今回は先日入手した中古アイテムから思ったことをば。
 ものはHOゲージの「駅のホーム」です。
 デザインから見て40年くらい前のエンドウ製と思います。これでお値段は500円と実にリーズナブルで(笑)

 御覧の通りオール金属製でディテールも何もない「とりあえずホームの形をした台」と言った趣です。
 屋根はこれでもかというほど派手な赤色。ベンチ一脚に地下階段のみという付属品。おまけにふたつ以上連結する事を考えていなかった様で端部と屋根の長さが揃っていません。

 当時のプラレールのホームでさえもう少し駅らしい形をしていた事を思うとこの大雑把さはやはり異様です。
 個人的な想像ですがこのホームのリリース時期は昭和30年代後半から40年代初め頃ではないでしょうか。
 恐らくそれ以来昭和50年代まで殆どモデルチェンジや改良なしで作られ続けていたと思います。

 それだけに出来そのものを離れて観れば何か懐かしい感じもします。昭和30年代テイストの鉄道モデルっぽさは私の手持ちのモデルで言えば例えば同時期のリリースのカツミのED70辺りが似合う感じがします。

 ですが最近の精密モデルと並べるとその落差に驚かされる事にもなりますが。
 少し意地悪な組み合わせですが2,3年前リリースの天賞堂のC58を並べてみると雰囲気こそ悪くはありませんがやはりホームが浮いて見えます。

 この作りは(その頑丈さも含めて)やはり玩具的であり、このホームがリリースされた当時の16番モデル自体が「走らせるモデル」と「作る(飾る・集める)モデル」との間に大きなギャップを持っていた事を伺わせるものです。
 実際当時のカタログを見ると走行を愉しむモデルは殆どが「EB58」とか「ED66」等のショーティ化されたモデルが主体で、一方のスケール機は大概が「完成品」の他に「塗装済みキット」と「バラキット」がラインナップされていた事でもわかります。
 16番の場合、走らせる事よりも「車両を作る事」「完成品をコレクションする事(実は16番モデルの完成品コレクション志向はある意味Nゲージのそれよりも凄まじい側面があります。何しろアイテムの値段の桁がNとはひとつふたつ違う)」の方が極端な位に肥大化してしまった印象があります。
 それがユーザーの考える「大人の趣味としての鉄道模型」だとしたら何という情けないことか。


 この点、システムのリリース当初からスケール機の似合う駅舎やホームがラインナップされていたNゲージ(特にTOMIX)は流石に進んでいたとも言えます。


 このホームは今言った様に精密感では勝負をしていません。
 ですがそのあっさりさは決して悪印象ばかりではなく車両を引き立てる為の最小限の書き割と考えるなら結構いい雰囲気を持っていると思います。
 そして、16番の超細密機からオバケフランジの欧州型蒸気、KATO辺りのプラ製機と言った出自も作りも全く異なる車両たちがこのホームの前ではすべてひとしく「ひとつの車両」としての平等を勝ち得ている姿は一種感動的ではあります。
 こういうのもある意味鉄道模型の愉しみのひとつではある気もします。

 さてこの項は本来ならここで終わるはずだったのですがその後、いくつかの展開がありました。
 ですので追って追加の考察を交えたいと思います。
光山鉄道管理局
 HPです。

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