鉄道模型のエージング(あるいはアイドリング)に思うこと

 ここ3年位中古モデルの入線が続いています(最近この書き出しの多い事)
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 それらの中には「不動品」とか「走りに問題あり」とか書かれたモデルに当たる事が最近増えています。
 実際初期のKATOのD51などは少し調整した位ではなかなか走らない物が多かったですし、マイクロの185系の様にギアの噛みあわせが悪くモータが空転するだけと言うのもあるにはあります。

 その一方でGMのキット組み品とかエンドウのキハ35みたいに少し走らせるときちんとした走りになる様なモデルもかなり多いです。
 
 以前紹介した「ジャンクの玉手箱」の動力車の大半も当初はあまり走らない物が多かったです。
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 ところがそれらの殆ど全てがレイアウト上でエンドレスを数周させると意外なほどスムーズな走りが復活するのです。
 最初のうちは私自身偶然の産物かとも思ったのですが同様のケースにいくつも当たるうちに少し考えが変わってきたような気がします。
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 さて、少し畑違いですがオーディオ用語のひとつに「エージング」と言うのがあります。
 これは主にスピーカーの慣らし等で使う言葉ですが購入当初のスピーカーと言うのは駆動部の「当たり」が付いていないので音楽を聴く前等に30分くらいピンクノイズを鳴らして当たりをつけてやると音楽が滑らかに聞こえやすくなる事を指します。
 これは購入時だけでなくしばらく鳴らさなかったスピーカーを使う時にも行なう一種の手順です。
 聞くところではブラウン管時代のテレビなどでも似たような傾向があり長時間点けっぱなしのテレビの方が買いたての新品よりも画質が良くなるなんてのがあったそうです。
 クルマで言う始動時のアイドリングに近い性質のものと思えば良いでしょう。但し物によっては1時間以上これをやらないと本来の性能を出せない物もあったりするそうですが。
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 これと同じ事が鉄道模型にも言えるようです。
 最新製品などの様に購入直後からスローが効いてするする走るモデルに慣れっこになっているとこういうプロセスがまだるっこしいとは思うのですがいったん調子を取り戻せば旧モデルでも結構良く走ってくれるものが多いです。
 それに走行前の一種の儀式代わりにエージングをしているとなにやら優雅な趣味に浸っている様な気になったりするから不思議です(笑)
 クラシックカーの走行会の一場面に似た所があるからかもしれないですが。

 そこで問題となるのがショップなどにある試運転用の台です。
 大概のショップでは1メートルくらいの直線を行ったり来たりする事が多いのですが外国形や一部のキットメイク品などの中にはこの程度の走行では本調子が出ない事が多く結局良く走らないモデルという烙印を押されやすいのではないかと思います。
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 私の経験上では故障がないという前提ならば日本型でエンドレス2周以上、外国形で調子のよくない物でもエンドレスを10周くらい走行させると走行が滑らかになり、スローも効く様になるようです。
 (ここで言うエンドレスとは小型車両の場合は棚幡線の140Rエンドレス、大型機はメインレイアウトの280R以上のものです)
 直線だけのコースでは台車とギアの当たりが十分つかないケースもあるでしょうからできればエンドレスのぐるぐる回りの方が調子を取り戻しやすいようです。

 おそらくこれは長期にわたって死蔵されているモデルでも同様と思います。

 実際、これに気が付いてからショップの「動きません」「走りませんでした」という表記を鵜呑みにしなくなりました(笑)
 特に専門ショップでない所では尚更です。
 とはいえ、額面通りに「走らないモデル」もやはり存在するので「賭け」であることには変わりないのですが。
 特に自分で動力系の調整をしない人にはこんな買い方はお勧めできません。この点だけは強く申し添えておきます。

 その意味で常設の試運転用エンドレスを持つというのはまんざら無意味ではない気もします(モデルを入線させる度に一々エンドレスを組み立てるのは結構な手間ですし)

 (写真は本題とは関係ありません)
光山鉄道管理局
 HPです。


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