Nゲージ50年番外編 ED75からNゲージの進化を見る

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 先日入線の天賞堂の16番ED75はその箱に購入年月日と思しき「1974年2月10日」と言う書き込みがありました。
 偶然と言いますか、1974年とはトミーナインスケールでもNゲージ初のED75がリリースされた年でもあります。

 ここ40年程の間にNゲージのモデルも細密感の点では16番のそれにかなり近接していると思うのですが(それが良いかどうかは別として)1974年の時点ではどうだったのか。
 幸い、ナインスケールの初期型のED75も手元にありますので実際に並べて見る事も出来ますし、TOMIX時代にリリースされた16番のプラ製ED75と同時期のTOMIX NゲージのED75を比較する事も出来ます。
 そこで早速この4者を比べる事で40年間のNと16番の進化を比べて見たいと思います。
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 まず天賞堂とナインスケールのふたつから。
 並べて見ればわかる様にまるで勝負になっていません。

 天賞堂がハンドメイドのブラスモデル、ナインスケールが香港製のプラ成形という違いがありますが、細密感や質感の点では誰が見ても分るほどの大きな差があります。
 何しろナインスケールのは前面の窓枠までもがプラの一体成型でプラの厚みがもろに分かりますしボディ自体が成形色そのまんまなので質感の安っぽさは目を覆わんばかり。
 屋根上の碍子類は当時としては頑張った部類と思いますがやはり16番に比べると安っぽさが目立ちます。
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 走りの質感もナインスケールのは当時の関水と比べても走りの安っぽさが出ていたほどのモデルでしたから重量感がありスローもそこそこ効く16番とは比べ物になりません。
 なんて偉そうに言っていますが天賞堂のED75はモーターなしのトレーラーなのでこれは比較できませんでした(汗)

 価格ではNのED75の値段は辛うじて3千円を切るくらいだったと思いますが、逆に言うと当時ですらこのモデルの取り柄は値段だけだったので分が悪いのは明らかです。

 これでは当時の16番ユーザーがNゲージをオモチャ扱いするのもむべなるかなと言えます。

 もしナインスケールがこれで終わっていたなら後のNゲージの隆盛はなかったかもしれません。

 しかしそれから30年ほどの間にNゲージは急速に普及、ナインスケールもTOMIXに仕切り直され質的にも急速に向上します。
 KATOとの相乗効果や新規参入の増加もあって80年代には市場的にNゲージが16番にとって代わる存在にまで成長します。

 その後そのTOMIXブランドも車両に限定する形で16番に逆参入。
 プラ製ボディのED75をリリースするまでになります。
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 そのED75は昨年私も中古を入線させましたがこちらはワイパーの別パーツ化などでNにない細密感と走りの質感をもっています。
 実際40年前の天賞堂モデルよりも細密感が高い部分もあるくらいですが、逆に言えばこの40年間の細密感の進歩は「天賞堂とTOMIXであまり違って見えない」程度であるとも言えます。
 (尤も、今の天賞堂のモデルならばこのTOMIXのそれを上回る細密感と造形を持っているとは当然思えるのですが)
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 一方、Nゲージでその40年前のED75と現在のそれを比較するとこれはまるで別物と言っていいくらいに違います。
 余りの違いっぷりに「プロトタイプが違うのじゃないか?」とすら思えるくらいで(笑)
 特に大きな進歩は前面窓ガラスがはめ込み式でプラの肉厚感を軽減している事、Hゴムが単なる塗りから窓ガラスにモールドと着色を加える事でかなりな細密感を出している点です。
 最近のHG仕様では手すり類の一部が別パーツ化され一昔前の16番並みの細密感を出しています。
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 してみるとNゲージ車両の造形面での進化は16番のそれよりもかなり速いペースで進んだ事になります。

 なるほど、これで16番よりも安価なら確かにNゲージに飛びつきたくなるのは無理もありません。

 今回の比較は最初は興味半分でしたが比べている内にNゲージの変遷を偲ぶとともに色々と考えさせられる所もありました。
 それについては次の機会に。
光山鉄道管理局
 HPです。

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