中村精密のC56から・・・

 先日紹介した関水金属のC50は正に驚くべき掘り出し物でした。
 流石にこれ以上のレアものに当たる事なんてないだろうと思っていますが、

 そこまででないとは言えかつては結構なレア物だった筈のモデルの中古を入手できました。

 そのひとつが中村精密のC56です。

 KATOが間然する所のないモデリングでC56をリリースしたのはついこの間の様な気がしますが、それ以前はC56のNモデルは余程の高級品か余程のレア物でないと手に入らない状態が長く続いていました。
 その中のひとつが中村精密製のそれでC56としては最初の製品化でした。
 従来の中村のモデルはC55の流線型などの例外を除けばボイラーはダイカストの塊、ディテーリングは殆どモールドに依拠した物で動力は炭水車の中と相場が決まっていました。

 そんな中にあってC56だけはボイラーは真鍮の板を丸めて作られキャブ内に当時としては小型のコアレスモータを内蔵。
 ディテーリングも殆どが別パーツで表現されているという、16番ブラス蒸気に近い構成で異質の存在感を持っていたとされるモデルです。
 (妙な書き方になりましたが、今回入手するまで私自身そのC56の実物を見た事も触った事もないのでどうしてもこういう書き方になります)
DSCN5780.jpg
 ですから関水のC50程ではないにせよ、これを手にする確率はかなり低いだろうと思っていたものです。

 それが偶然価格的に手頃な出物を見つけられたのですから、今年の私は何か憑いてるのではと思えるくらいで(笑)

 尤も、KATOのC56が出て以降は恐らくこのモデルもそれなりに値が下がっている気もするので実際はそれほどレアでもないかもしれません。
 参考までに今回の価格はKATOのそれより1000円高いだけでしたし。

 ですが実際手に取って見るとこのモデル、その価格以上の価値を感じさせるものでした。
 というのも、前のユーザーが調整やモディファイに手間を掛けている様子が伺われたからです。

 カプラーがKATOカプラーなのは好き者なら誰でもする事でしょうが、
 かねて書籍やWEBサイトなどで「走行性、特にテンダの集電に難がある事が多くそのままではきちんと走らない事が多い」とか書かれていましたから私も最初はその積りでいたのですが
 試走させてみると実にするすると走ってくれたのは嬉しい誤算(?)でした。
 見たところ集電パーツの追加や車輪の交換はされていない様なのでノーマルで「当たり」だったのかもしれないのですが。
DSCN5781.jpg
 ですがこれを走らせていて妙な事に気付きました。
 このC56「ライトが点灯している」!

 中村精密の蒸気はこれまでにC51を筆頭にC12、C55、先日レストアしたC57等を持っていますがライトが点灯する物に当たった事がありません。
 事実専門誌などを調べてもC56のライトが点灯するとは書かれていませんし、もしそうならこれより後に出たC12も点灯するはずです。

 どうやらこのC56、前ユーザーがライトの点灯加工をやっていた可能性が濃厚です。
 動力の構造やディテーリングから見て後発の乗工社やトレインショップ製でない事は明白ですし。
DSCN5784.jpg
 だとすると調子のいい動力系も前ユーザーが調整していたのかもしれません。
 さすれば、今回のC56は(私にとっては)大当たりとも言えます。
 (オリジナル重視のコレクターには嬉しくないでしょうが)

 ディテーリングですがKATOのそれとほぼ同サイズのボディなので密度感はそれなりにあります。
 が、KATOのそれが「精密模型」のノリなのに対して中村のそれは「精密工芸品」の印象を感じます。
 実際手造りの要素の大きいモデルと思うのですが「人が手間を掛けて作りました」という趣がモデルのキャラクターとして反映している感じで眺めても手にとっても何かほっとさせる物があります。

 前にC12の時にも書きましたが、もし初登場時にこのC56が当時の半額くらいで出ていたらその後のNゲージの歴史は変わっていたのではないでしょうか。 
光山鉄道管理局
 HPです。

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