ふと思うことから

 先日、久しぶりに興味のある問題提起のブログを拝見しました。

『通常の鉄道模型同好会に「若い人」がいない』という奴でコメントやらツイッタ―やらでいろいろ意見やコメントが出されているようです。


ただ、そこでの本題は主に車両工作派の視点からのものなのですが、今回は運転派、レイアウト派に近い視点から少し思う所を書いてみたいと思います。

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 若年層が入ってこないというのは鉄道模型に限らず例えば、オーディオやスポーツカー、オートバイなど他のジャンルの趣味でもおおむね共通の傾向のように思います。
 その原因としてマニアに阿り過ぎた結果、一見さんが入りにくくなったとか、対象が高価すぎて手が出せなくなったとかいろいろな理由があると思います。
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 ただ、鉄道模型の場合、その趣味に魅力を感じるか否かという以前に「そもそもその趣味の楽しさに触れる機会がない」という面もあるのではないかと思えます。
 グランシップとかJAMとかのイベントがある様な都会ならいざ知らず、どこにショップがあるのかすらわからない様な田舎とか地方ではそれは顕著な傾向ではないかと思います。
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 上述のメジャーなイベントですら開催は年に一回か二回。それ以外は秋葉原とか新宿辺りの魔窟じみたショップにでも行かないと鉄道模型を見たり感じたりしにくい面もあります。
 しかもそういう所はかなりの確率でマニアの巣窟。素人がいきなり入るには結構な度胸を要する場所と言えます。

 (鉄道模型でないのですが秋葉原の某パーツショップに入った時に私が感じた印象にかなり近いのではないかと。マニアの巣窟というのはたとえ何もなくても素人に恐怖感を与える場所といえます)


 私が所属しているクラブはある程度模型の扱いがわかっている事を条件に入会を認める形式を取っているのですが、それでも下は小学生(原則親同伴に近い扱いで)から上は60代くらいまでとこの種のクラブとしては割合年齢層の広がりがある方です。

 それだけの広がりが得られている理由のひとつが年に何回か行われている公開の場での運転会にあると思います。
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 これまでの運転会のブログを読まれた方には前の繰り返しになってしまうのですが、ショッピングセンターや駅のコンコースなどの運転会の目的のひとつに「鉄道模型に触れた事のない層へのアピール」というのが確かにあると思います。
 実際、同じ会場で何度も運転会をやっている場ですら毎回「初めてこういうのを見た」と言って下さるギャラリーの方々が必ず見ています。
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 中にはこれをきっかけに鉄道模型に興味を持ち、メンバーの説明を受けたりパンフレットを持ち帰る方も結構います。
 (私の見た範囲では女性や年配の方々が意外に多い)

 そしてそうした方々の中から折を見てクラブに入会してくる方も居られます。
 実を言いますと私もそういう中の一人です。

 最近はこれも中学生前後の結構若年層の入会者もそれなりにいたりしますが、クラブの活動に参加する事で設営のテクニックとか運転時のトラブルへの対処とか、あるいは目上の人や一般のギャラリーへの態度とかを腰だめで身につけてゆくわけです。
 そういう意味では若年のメンバーの存在は(大人たちも責任を感じつつクラブを運営したり、それなりに手本を示さなければならない面もあるものの)心強い物があります。

 ただ、その割合は観に来た人に比べてそう多いという訳ではありませんし、そこから自作のモジュールを持ちこんでくるまでにはこれまた長い期間を要する事が多いです。
 
 そんな流れを見ていて思うのですが若年層と言えども鉄道模型に興味を持つ層は潜在的には結構あるのではないかと思えます。
 ですがそこから踏み込むきっかけがなかなかない事も一因ではないでしょうか。

 商売としてのレンタルレイアウトなどはその店に行かない限りは観られない訳ですし、そもそも一見さんが入りやすい雰囲気が薄い気がします。
 又、自作派などがマニアの内輪や専門誌上を除いて自作の車輛などを一般に魅せる様な機会があるのかというのも現状を見ると疑問です。
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 マニアでない一般の方々に鉄道模型の面白さ、楽しさをアピールする機会がなければ趣味そのものが先細りになるのは当然という気もします。
 尤もそんな機会が今の10倍出来たとしてもそこからこの趣味に入って来るのはほんの一握りでしょう。

 ですが趣味というのは本来そういう物ではないでしょうか。
 かつてのSLブームとかがそうでしたが、一般にその趣味が認知される事で一気ににわかのファンが増えて盛り上がってもブームの後にも残るのはほんの一握りでしょうし。
 でも僅かでもそうして残る層がいて、ブームの以前より深化できるならそれはそれで効用ではあると思います。
 この問題の背景に、実際には一部マニアのペダンティックなエリート意識とか、偏狭なテリトリズムとかのもっと根深い問題もあったりするのでしょうが、現状ではまだそれが問題になるほど裾野が広がっていないというのが正直なところではないかと思います。
(写真は本題とは関係ありません)
光山鉄道管理局
 HPです。

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