今月の一冊「時刻表でたどる鉄道史」

 今回は久しぶりの鉄道書籍ネタです。 先日入手した鉄道本から。
 「時刻表でたどる鉄道史」(宮脇俊三編著・JTB)
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 「無人島に一冊だけ本を持っていけるとしたら何を選びますか?」と聞かれてためらう事なく「時刻表!」と答えられるマニアの潜在数は結構多いと思います。

 私などはそこまではいかないにしても例えば学生時代に余計な本を持っていけない実習先にポケット版の時刻表を持って行くというのは時々やりました。
 日付の変わったくらいの時間帯に寝床の中で「今、この瞬間に何本の列車がどこを走っているだろうか」なんて事を時刻表で検索したり、今から津軽半島のさいはてまで行くとしたら向こうには何時につけるだろうかとか検索したりしているだけで結構よく眠れたりもしたものです。
 こういう時は周囲は静かなほどいい。
 真夜中の静寂に身を委ねながらも時刻表の中での時間は常に生きている事を実感できる(尤もこれは最新刊の時刻表の場合ですが)
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 ただの数字の羅列にすぎないのに想像力を掻き立ててくれる意味でも書籍としての時刻表の特異さは一等群を抜いています。
 更に路線図や巻末の広告(主に旅館やホテルなど)までしゃぶりつくすなら半端じゃない情報量になりますから好きモノにとってはたまらない世界ではないでしょうか。


 本書では時代の節目節目のダイヤ改正の中身から日本の社会と鉄道の変遷を語るという、時刻表趣味の教科書みたいな一冊です。
 明治の黎明期からJR発足前後までの期間、速くなったり時には遅くなったり、本数が増えたり減ったり、あるいは路線の新設・延伸や廃止を繰り返しながら目まぐるしくアップデートされてきた鉄道ですが、何年かに一度の大規模なダイヤ改正はそれらの節目節目を象徴する存在と言えます。
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 それらを俯瞰した内容の本書は、宮脇氏の平易な文章も手伝って文章量がこのシリーズとしてはずば抜けて多く、しかも情報量もそれに比例して豊富であるにも関わらず、非常に読みやすい一冊です。
 例えば本書に今のポケット時刻表でも組み合わせて読むだけでも過去と比較するだけで日本の鉄道史が把握できてしまうという特典が(笑)

 今では検索ソフトの発達でスマホ一個あれば大概の行き先を検索できますが急を要する時(実際この手のソフトはそういう用途がメインですし)は別として紙の時刻表のページを繰りながら自分なりの旅のプランを愉しむのにはまた別の魅力があります。
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 とは言え、そういう楽しみがあとどれくらいできますか。紙の時刻表が無くなるとダイヤ改正に伴う変化を一般の人が認識する機会も減ってしまうような気もするのですが。

光山鉄道管理局
 HPです。昨日「ふと思うこと」一部追加しました。


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