今月号のTMSに思うこと

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これまでも折に触れて書いていますが、数ある鉄道模型の専門誌の中で鉄道模型趣味(TMS)誌だけはこの趣味を始めて以来、基本的に毎月購読しています。
そんなわけで先日、いつもの様に書店に取りに行きいつもの様に頁をめくったのですが

最初のページに「TMS新体制について」といきなり出てきたのには驚きました。

出版元の機芸出版社が今月号からMODELS IMONが経営母体となる形でTMSを存続させる形になるのだそうで、つい先日も秋葉のIMONに出かけた身とすれば(笑)サプライズ度もそれなりに高かったりします。

そこでは昨今の出版不況や前社長の体調問題などから事業の継続が危ぶまれる事になった経緯も記されていましたが、本誌に限らず平成二桁の辺りから趣味を扱う雑誌がおしなべて不調である事は本屋でいろいろ立ち読みをしていても実感される所でした。
それらの専門誌に共通して感じられるのは「ワクワク感がない」と言う一言に尽きます。

確かに誌面の情報量はそれなりに多いですし、印刷もかつての白黒主体の頃に比べてカラー、グラビアの比率が増え見た目の華やかさは増してはいます。
なのに技術の凄さには目を見張らされる一方で「どれをとっても同じように見えてワクワクする感じを味わえる事が年々少なくなっている」気がするのです。
(もちろん私自身が歳をとってきている事も大いに関係していそうですが)

この中で殊今月号のTMSに限っていうなら製作記事は三つだけ、連載記事を入れてもトータル6つというのは各記事の情報量の多さを考慮に入れても少ない気がします。

しかもここ数年の記事を見ると16番とNはそこそこ掲載されますがライブスチームやラージスケールモデル、或いはZゲージや外国型ファンなどの記事にはなかなか当たりません。もちろんユーザー層の少なさや浸透度の低さもあるのでしょうがこうした言わば異文化ともいえるジャンルにも意を配った「ジャンルを俯瞰できる専門誌」としてのTMSの存在意義はここ20年ほどの間に随分薄れてしまった気もします。

あと、運転会レポートがたったのふたつと言うのにも違和感を感じます。JAMやグランシップのイベントに参加しているクラブだけ取ってもかなりの数と思いますしそれらが例会や独自の運転会をやっていないとは思えないのですが。また最近では地方の草の根レベルで鉄道模型のイベントが行われているケースも多いはずなのですが、それらが俯瞰できないというのも寂しい気がします。

もちろん、昨今のファンの価値の多様化を嫌う嗜好の狭小化や先鋭化の要素も無視できませんが、それでも普段Nや16番しか触れていない読者に「こんな世界もあるのか」と言う驚きを与えてくれるのも歴史ある専門誌の役割のひとつではないかと言う気もするのです。

一方でかつての「私の鉄道から」「ヒント」「鉄道模型相談室」の様なビギナーや中堅クラスのモデラーの発表の場、或いは主張や論議の場も欲しい気がします。これなどはネットの普及に伴い存在意義が低下しているように見えるジャンルなので難しい面もあるとは思いますが、ネットやSNSとは違う切り口がまだ期待できると思いますし。

今回は随分と取りとめない内容になりましたが、TMSもそろそろ1000号のカウントダウンが視野に入ってくる時期でもあり、新体制の下で趣味誌としてのワクワク感をこれからどれだけ取り戻してくれるのか私も注目しています。

光山鉄道管理局
HPです。


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