ちょっと変わったレイアウト漫画「木曜日のサバラン」

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以前紹介したレイアウト制作を取り上げた萌え系マンガ「初恋れ~るとりっぷ」ですが9月27日に単行本の一巻が出るのだそうです。
 最近は萌えネタと鉄道の繋がりが強まっている折ですからこの一冊がどう評価されるのか一種興味津々だったりしますw

 ところで鉄道模型、それもレイアウトを題材にしたマンガというのはジャンルが特殊な事もあって余程のマンガファンでもない限りその全てを把握するのは困難なのではないかと思います。
 以前高志国太郎さんがブログの上でNゲージが登場するマンガをいくつか取り上げた事がありますが、それ以外にも埋もれた鉄道模型レイアウトマンガと言うのはまだ出てきそうな気がします。

  そんな事もあって先日の「初恋~」以来このジャンルに興味が湧き「マンガ レイアウト 鉄道模型」を検索してみたら早速ヒットした漫画がありました。
 前振りが長くなりましたが今回もレイアウトの登場するマンガの話で。
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 白泉社刊 中村明日美子作「鉄道少女漫画」所収の「木曜日のサバラン」がそれです。

 恋愛結婚の末の結婚生活7年目で3歳の娘がいる「僕」がふとしたきっかけで入った洋菓子店。
 そこには「奥」と呼ばれる謎の一室があり毎週木曜日になると中年の課長風の男やら白髭の老紳士やらが時折そこに吸い込まれる様に消えてゆく。

 興味を持った「僕」も後について這入って行くと・・・

 その先には大レイアウトが据え付けられていて、先ほどの老人や数人の中年男たちが自分のお気に入りの編成を無心に走らせている姿があった。
 そこは毎週木曜日の夜だけ開かれる秘密の鉄道模型部屋(レイアウトルーム)だったのである。

 いつしか「僕」もその一員になり妻には残業と偽りながら木曜の夜毎(店からの借り物の)小田急5000系をメンバーと一緒に走らせ始めるのだった。
 そんなある日、鉄道模型を知るきっかけを作った老紳士の指定席に不思議な女子高生が現れ老紳士のお気に入りだった「JRの151系」を代わりに走らせ始める。あの老紳士はどうしたのだろう?
 そんな気持ちもあって「僕」の心にその女子高生が引っ掛かりはじめる。

 しかしそれはそれだけの事で、「僕」を含めた数人の常連からなるその部屋のメンバーは決して互いを詮索せず、言葉すら交わさないまま、ただ無心にそれぞれのお気に入りに列車を心行くまで走らせ続ける。

 一方「僕」の挙動に不審を抱いた妻が菓子店を訪れ・・・



 第一回のストーリーはざっとこんな感じです。

 互いを詮索せず、無言のうちに趣味に没頭するメンバーと言うのはどことなくシャーロックホームズに出てくる「ディオゲニスクラブ」を連想させますし、詮索こそしないが実は互いのメンバーの間に暗黙のコミュニケーションが存在している事がシリーズを通して徐々に描写されてゆきます。
 本作の様に「鉄道マニアの生態暴露とは別のレベルでの上質な趣味としての鉄道模型のあり方のひとつ」を描写して見せたマンガというのには(水野良太郎氏のヒトコマ漫画の一部を別にすれば)これまで出会った事が無かっただけに新鮮な驚きがありました。
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 この話は単行本の2巻に当たる「鉄道少女漫画2 君曜日」に引き継がれ、こちらでは謎の女子高生だった倉木亜子(実は老紳士の孫)を主人公に据え「僕」へのほのかな恋心を抱く亜子と、そんな彼女に惹かれている同学年男子の小平の関係を軸に恋愛マンガらしい展開になだれ込みます。
 とは言っても全体の作風はどこかしっとりした心地よさを感じさせる絵柄と演出で「初恋~」よりはおっさんにも入っていきやすい内容だったので安心して読めます(笑)


 「初恋~」の時に「萌えマンガで鉄道模型ネタ」と言うのにも驚いたのですが「少女漫画でレイアウトネタ」と言うのは全く想像もしていなかったのでわたし的には盲点でした(大汗)
 実際ネットの検索でもこの漫画を取り上げているのは漫画ファンからの視点の物ばかりで鉄道模型サイドからとりあげたものは殆どありませんでした(ひょっとしたらあるかもしれないですが、もしそうなら私のリサーチ不足という事でご勘弁下さい)
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 さて、ここに登場する大レイアウト、Nなのか16番なのかははっきりしない(ベースの広さの割に線路配置やシーナリィが建て込んでいるのでNの可能性が高いですが)ですが5列車同時運転が可能な一方で各線路が独立していない点、他の列車を退避させる非常手段として「他のメンバーの列車を後押しする(!!)」描写がある事から列車のすべてがDCC化されているのは確実と思われます(笑)
 またコントロールユニットはKATOのECS-1らしきものが登場しています。
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 登場する編成は「JRの151系(151系は国鉄でJR時代は使われていないのでおそらく作者のミス)パーラーカー付」「僕」の「小田急5000系」その他のメンバーは「東急デハ3450」「205系山手線仕様」「箱根登山鉄道モハ1」なんかが登場します。
(因みに写真のモデルは同じ小田急でも5200系ですが)
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 このシリーズは作者にとってもお気に入りの題材だったらしく亜子と小平の関係に話が進んでゆく「君曜日2」「同3」へと進行しますが鉄道模型の登場頻度こそ減るものの、謎だった鉄道模型部屋の他のメンバーの生活を描いた番外編があったり回想でレイアウトが出てきたりと作品のバックボーンにこのレイアウトの存在が一種の支えとして描かれています。

 ・・・こんなことを書いていると木曜日の夜にサバランを食べながらレイアウトで151系を走らせたくなってきました(笑)
 今度やってみようかな。

 因みにこの作品は基本小田急を中心にした(実車の)鉄道絡みで話が展開するので他にもこのブログで取り上げたくなるネタも多数あったりするので今後も折を見て取り上げるかもしれません。

光山鉄道管理局
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