「線路の手前の風景」の効果に思うこと

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 件の肺炎騒ぎに伴う休日の蟄居、職場の閉鎖時間の繰り上げに伴う残業の減少の余波で先月から積みプラ化していたみにちゅあーとの工作が続いています。

 前にこの話をしたときに「商店街一個分」とか書きましたが先日紹介の駐車場で都合7棟の建物をものしています。
 で、それらの一部は現在レイアウトになっているモジュールの線路の手前に配置しています。
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 運転会とかイベントの時なんかは線路手前のこのスペースには走る列車がよく見えなくなるような建物とか街並みはあまり配置したりしないものですが、自宅での運転ならその辺を気にする事もありません。
 という訳で先日来増えている建物類でちょっとした商店街を線路の手前に並べてみたわけです。

 その時はどうという事も感じなかったのですが、そのあとで列車を走らせてみると「街並みの後ろをちらちらと見え隠れする列車」が実に表情豊かに見えたのに驚きました。
 
 故・水野良太郎氏が書いた「鉄道模型入門」のレイアウトプラン集の一節にこういうのがあったのを思い出しました。
「左側のトンネル付近には民家が道路ぞいに建てられていて、列車はその背後に見え隠れしながら通過するわけだが、レイアウトで重要なのはこの”列車が見え隠れ”することである。ことに日本的な風景の場合は”見え隠れ”することがすこぶる情緒をかもし出すのだ」
(廣済堂 水野良太郎著「鉄道模型入門」200Pより引用)

 最初これを読んだ時は(私が幼かった事もあって)ただ読み流していたのですが、実際に自分のレイアウトでこれをやってみるとその意味が少しわかったような気がします。
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 これらの線路手前側の街並みは運転会ではギャラリーに列車をよく見てもらうために取り外して開けた風景にしたりしますし、普段でも列車の写真を撮る時などはそうしています。
 ですがこれらの「線路手前の風景」が作られている事、更に言うなら「線路の両脇に同じ密度の風景がある事」は列車が走っている時のリアリティが段違いに違うのです。
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 これが実車の写真撮影だったら、線路の手前側の建物類は列車がきれいにフレームに収まるのを邪魔するだけの存在でしかないのですが、模型、それも情景を伴うものだとこれがかなり効果的に働くのです。

 個人でレイアウトを作る際には少しでも走行距離を延ばすためにベースの端いっぱいに線路を配置してしまいがちです。
 特に手前側は「走行する列車の端から端までがよく見える様に」手前側のシーナリィは補助的なレベルに留まる事が多いものです(私もそうでしたし)
 ですがレイアウトの場合手前側の風景が与える絵効果というのは意外に馬鹿にならないものだという事が今回再認識できたのは収穫でした。
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 ただしこれを楽しもうとするとレイアウトのベースはギャラリーの視点のにごく近い高さである必要はあります。
 あくまで「レイアウトの風景の中に入り込んで列車を眺める」という意味での快感ですから、運転会とかレンタルレイアウトとかではなかなかできない楽しみ方ではあります。
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光山鉄道管理局
 HPです。


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