「模型のディフォルメ」について考えさせられたこと

 先日入線したマイクロの417系を自宅で走らせていてふと感じた事から。
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 この間のブログでマイクロの417系の顔が何となく扁平に見えると書いたことがあります。
 今回の自宅運転会では417系と一緒に鉄コレの717系とコラボで走行させていたのですが、同じ様な顔でありながらやっぱり鉄コレに比べるとマイクロの方が扁平な顔に見えます。
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 最初は目の錯覚、あるいは同じマイクロの401系の扁平顔(マイクロの最初期の電車モデルである401系は誰が見てもわかるほどの扁平顔で、造形面でのブランドイメージをかなり下げてしまったモデルとされています)のイメージがついて回っているのかなとか思っていたのですが、見比べてみるとやっぱり鉄コレより扁平な気がするのです。

 で、一度気になってしまうとやっぱり確かめたくなって仕方ありません。
 そこで2両を並べて真上から見てみると、
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 やっぱりマイクロの方が前面の運転席の後退角が鉄コレよりも緩やかであるのが分かります。
 ですが、鉄コレに比べるとその差はわずかなもので本来なら気にするほどの差ではありません。
 むしろ「この程度の違いで扁平顔っぽく感じてしまう事」の方が私にとっては驚きでした。

 ここで感じたのは、ごく僅かな寸法の差であってもぱっと見での印象が変わって見えるという模型の造形マジックです。
 博物館の展示品にたまにある様な実物の縮小コピーみたいなモデルを別にして、商品としての模型は必ずしも実物の正確な縮小であるとは限りません。以前書いたことがありますが建物のミニチュアを提灯にしている熊本の山鹿提灯では「実物を正確に縮小すると却って実物らしく見えないので適度にディフォルメを加えて造形している」という話です。
 あるいはミニカーでも正確な縮小ではなく実車っぽく見える様にディテーリングを強調したり、あるいはフォルム自体をディフォルメしているケースが多いと思います。
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 同じことは当然鉄道模型でも言えると思うのですが、比べないとわからない位の微妙な造形の違いでモデルの印象がかなり変わって見えるというのは今回初めて実感できた気がします。
(何しろ骨董品級の旧モデルを最新モデルと同列に扱っているので、造形の差も誰が見てもわかるくらい違っている事が多かったのでこれまで微妙な造形の違いについてあまり気にしなかったのです)

 ディテーリングの多寡と違ってこうした微妙なディフォルメには作り手のセンスが問われやすく、ちょっとの違いで印象が変わってしまう点で造り手にはなかなか怖いものがあるのかもしれません。その意味ではプロトタイプが存在する実車であっても、その模型化には美容整形に近い要素があるのでしょうね。

 何か考えさせられました。

光山鉄道管理局
 HPです。


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