「交通博物館のすべて」

 今回は鉄道書籍ネタから。
 JTBキャンブックスの「知られざる歴史と魅力 交通博物館のすべて」
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 ここで言う「交通博物館」と言うのは万世橋駅の跡地にあった頃のものを指します。
 わたしが初めてここを訪れたのは昭和50年。
 機関車や電車はもとより、鉄道施設や各種車両の模型展示、あの当時でも扱いがぞんざいだったものの車や飛行機、船の展示も見られる場所として当時随一だった場所でした。
 こういう場所は故郷にはありませんでしたから、当時の田舎者のファンにとってはまさに「聖地」といってもいい存在だったのです。
 今でも思い出されるのが今の鉄博とは対極ともいえる「建物の手狭さ」だったのですが、同時に「あの狭い空間にこれでもかという勢いで様々な展示が並んでいる」様は、一種おもちゃ箱をひっくり返して凝縮した様な華やかさすら感じたものです。
 


 以後も何度か交通博物館には出かけましたし、機芸出版社の本を初めて買ったのもここの売店でした。
 (当時出たばかりの「レイアウトモデリング」でしたが、故郷の本屋ではこういう本自体が置かれていなかったので凄いカルチャーショックでしたね)
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 最も昭和の終わり頃以降は博物館よりも隣接する「秋葉原の電気街」に足が向く方が多くなってしまいましたが(汗)
 今では同じ場所は「マーチエキュート」になってしまい交通博物館当時の面影も薄れてしまいました。
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 そういえばあの界隈も暫く覗いていませんね。

 本書の初版は鉄道博物館への移転が本格的に語られ始めた2001年。
 最末期を迎えた頃の交通博物館の沿革と個々の展示品の魅力、さらには名物の「鉄道ジオラマ」をはじめとする展示の裏方の働きにもスポットを当てて「博物館そのものを主役に据えた一冊」になっています。

 ですから一度でも交通博物館に出掛けた事のある人なら、本書を開くことで今では再び見る事の叶わない交通博物館の思い出が浮かび上がるとともに当時を偲ぶよすがとして十分楽しめる、そんな一冊になっていると思います。

 また、巻末の昭和10年代〜20年代の鉄道記録映画のカタログは掲載されたこと自体が有難いものと思います。今でも鉄博などでこの種の上映会は行われているでしょうから一種のガイドにはなるでしょう。

 そして前後の見開きを飾るのは2001年と1973年の「模型鉄道パノラマ」の見開き。
 同じレイアウトの30年の変化がひと目で感じられ、興味深いものがあります。

 実は私が一番ぐっと来たのがこのページでした。
 交通博物館に行くときはこれを見るのが楽しみでしたから懐かしさも全開です
 (最も末期の頃は「いい大人が子供をかき分けて前に出る訳にはいかなかったのでwよく見えず印象が薄いのですが)
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 今では聖地ともいうべき鉄道博物館は大宮に移転していますが、それについては次の機会に。

光山鉄道管理局
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